「ブレーキがきかない・・・」と彼氏の静寂すぎる言葉(スカイライン鉄仮面)

もう20年以上前の話ですが、まだ免許を取り立ての頃友人たちと2台で○○峠に流しに(ドライブのこと)行きました。

中古で買ったばかりのスカイライン・鉄仮面という呼び名の車で、重ステです。今でいううパワステとは程遠い、ハンドルが異常に重い車でした。

当時ドライブレコーダーなどというものは存在しません。なので、目で見たことを今でもハッキリと覚えています。

その事故は、夜に起こりました。
彼氏の実家にいた私は、共通の友人からの誘いにお互いあまり気乗りがしませんでしたが、しつこさに負けて渋々出かけました。これが悲劇の始まりです。

実家の地域ではカーブが多くてキツイと有名な○○峠に行くことになりました。私と彼氏は「大丈夫かな?」と思いながらも友人の後をついて行きます。

山の中の峠なので街灯もあまりなく、真っ暗に近い道路を結構なスピードで走っていきます。友人の車はもう見えないほどです。

私は急に怖くなって、スピードを落とすように彼氏に言いました。なぜなら、スカイライン・鉄仮面は車体が異常に重い車で、しかも結構古い型なんです。今はもう製造されてないと思います。

嫌な予感が止まりませんでした。怖くてたまらないので、カーコンポから流れていた軽快なロックの曲に合わせて歌いました。彼氏も一緒に歌い始めました。

しばらくして、下り坂にさしかかったその時です。
「ブレーキがきかない・・・」と彼氏の静寂すぎるその言葉に耳を疑いました。

下を見ていた私が顔をあげて景色を見てみると、制御不能な車に啞然としている彼氏の横顔が目に飛び込んできました。

そして、前を見るとカーブがありその下は崖です。

下り坂で車体が重いのも重なってスピードはグングン上がります。

「ヤバい」と彼氏の声と共にカーブを曲がり切れず、木にぶつかりガードレールの始まりの何もない場所に突っ込みました。

「死んだな」と思いました。が、彼氏が必死に私に覆いかぶさりかばうようにして守ってくれていました。

車高が低いのが功を奏して、前輪が崖に落ちていましたが車体のお腹部分が縁石に引っかかり、奇跡的に止まったんです。

運転席側がぶつかったので、結構な破損具合いでしたが助手席から脱出して唖然としました。もう少しスピードが出ていたら確実に崖の下に真っ逆さまです。
今、私はここに居ないと思います。

いつまで経っても来ないことに心配した友人が戻って来てくれました。真夜中だったこともあり、JAFを呼んで車を運んでもらいました。

その後、彼氏の父に事情を説明して保険の手続きなどを全てやってくれたので、保険金は出たのか?保険屋さんとどう対応したのかは分かりません。

その車は廃車になりました。

今の時代はドライブレコーダーもあるので、かなり便利になりましたよね。
この事故では私は乗っていただけですが、スピードの出し過ぎでブレーキを頻繁に使うと利かなくなるんだなって勉強になりました。

この後は安全運転を心掛けているので、免許証はゴールドカードです。
スピードの出し過ぎ・運転技術の過信はせず、今後も安全運転を心掛けてくいきたいと思います。

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