■その日は一年に一回の健康診断の日でした。転職してから初めての健康診断、場所は会社指定の初めての総合病院でした。向かった車は日産NV350キャラバンのDX、主人に2か月前に納車されたばかりの新車でした。
■当日、私は乗りなれない新車を運転すること、初めて行く病院への道のりや手続きのことと多少のストレスを感じながら車を走らせていました。いつもより丁寧に安全に走行し無事に病院に到着、そこの広い駐車場でやっと一台の空きスペースを見つけました。駐車スペースには常にバックで止めるためフロントを斜め前方に振り後退に入りました。両サイドミラーで何度も確認しながらゆっくりゆっくり下がっていきます。両サイドのガイドラインに車体が収まり後はフロントを収めるだけと思った瞬間でした。後部から「ガガガッ」という異音が車内に響き車が前にポンッと動きました。状況を掴めなかった私はすぐに降りて車後部を確認すると、バックドアの下部が大きく凹んでいました。対面に止めてある車の後部バンパーの高さと凹み位置を確認するとピッタリと一致、そこで私は逆突事故を起こしたと理解できました。
■ドライブレコーダーで録画をしていましたが、それは前方確認専用で車内や後部の録画はしていませんでした。事後、確認のために再生すると追突音と車が不自然に前に飛び出す映像が記録されていました。
■相手方の車は運転者不在で人身ではなかったので、まずは契約元の保険代理店へ電話をかけました。その後10分程度で病院に駆けつけてくれ、事故対応は担当者がするということで処理の流れを全てお任せしました。まずは警察に事故発生を連絡し、現場検証を行い、事故の届け出を済ませました。1時間ほど掛けて病院関係者や隣接する調剤薬局から相手方の所有者を見つけ出し、事後処理についての話し合いも保険担当者が全て行いました。
■その後、私の車はディーラーで検査見積もりをしてもらいました。結果、バックドア全交換で約15万円、凹み部分板金で工賃約8万円という回答でした。保険担当者から新車ということもありバックドア全交換で了承をもらいました。凹みはあったものの自走できたため通常使用を続け、バックドア取り寄せ後3日間のみ保険にて代車提供を受けました。車はトヨタアクア、日額7,000円の契約でした。保険金は私の車だけで約20万円弱といったところです。
■相手の方にもディーラーから擦り傷の板金かバンパー全交換かの2択の打診があったようです。そこでバンパー全交換を選択され約5万円程度の修理代が掛かりました。よって、今回支払われた保険金の合計額は約25万円弱となりました。この事故で私の建て替えや手出しの支払いは一切ありません。全て保険金で対応してもらいました。
■運転走行中に無事故の私でしたが当時は様々なことに気を取られ注意散漫の状態でした。主人の新車に乗ること、新しい道のりに初めての病院と頭の中がいっぱいでした。今回もいつものような確認で後退していましたが、やはりどこか心に焦りや心配があり確認をしているつもりだったのだろうと振り返っています。これから先も生きていく上で様々な問題が発生することは間違いありません。私は今回のことを教訓に運転するときはどんな状態であろうと「焦らず冷静に堅実に」を心に留めて操作確認していこうと思っています。
コメント